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zoom RSS 絵画論その3 線1本にもいろいろ意味がある

<<   作成日時 : 2009/02/02 22:25   >>

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今回は実際に紙と鉛筆を使って何か描いてみたいと思います。
一番簡単に、縦線を1本引いてみましょう。

▼1本の線から

画像


どの様な線ができましたか。「ただの黒いスジにしか見えない、線は線でしかない!」などと言わないでください。上の図を見てください。
「1」や「4」の弱く切れ気味の線や「2」の太く力強い線もあるでしょう。又、「3」の様に傾けて引いた場合、左に倒れる動きが感じられ、さらに左下が内で右側が外の空間というような気がしませんか。たった一本の線の違いでも見る人は違った感想を持ってしまいがちです。

線1本でそのタッチ(性質)動き(方向)線の両側に空間を分ける(構図)という要素が現れます。

▼1本の線、1筆で絵がガラリと変わる。

このなにげなく引く線が、いやでも絵に何かしらの特徴を与えてしまうことを十分認識していただけると思います。これを逆手にとって1本の線に自分の感情を込めて表現し、相手に伝えることもできますし、さらに色を加え組み合わせることで全ての事柄を表すことが可能になります。全ての線画は一本の線(一筆)から始まるのです。

例えば、画面に一本線を、横に引くとします。(下図参照)

画像


「1」の図で画面が上下に分かれました。
そこに例えば、下に青色を塗ると画面が空と海のような雰囲気をもちはじめます(「2」)。
又、黒っぽい色を塗ると大地と空に見え(「3」)、逆に上半分を青くすると雪景色の印象を与えます(「4」)。

ここではまだ本格的に色を描いているという段階ではないのですが、ちょっとしたことで先入観が働き、「画面がその様に見えてしまう」ことがあるということをわかっていただきたいのです。

皆さんが絵を描くとき、それほど深く気にしないで引いた線や塗った色が、皆さんが認識している以上にその絵に影響を与えているのです。ではどうしたらそれが意識できるようになるのか、それは別の機会にしたいと思います。

次回は「画面構成(構図)を大切に考える(仮)」です。

うさうさ堂の絵画論の一覧<絵画論記事のまとめ>


blog編集担当から:線1本の話から徐々に複雑な絵の話になる予定です。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
画家や工業デザイナーが線を引くと驚きますよ。先週、イタリアで有名なインダストリアルデザイン会社「ピニンファリーナ」の工業デザイナーの友達が来日していて僕のところでミニパーティ開いたんです。どんなデザインしているかというと、一番判りやすいのはフェラーリなどをデザインしています。直線と曲線の綺麗なフォルムですが、彼がスケッチブックに線を引くのを見たときにびっくりしました。直線がビシッと定規無しで描けるし、曲線まで綺麗に引けるので驚きましたね。プロだから当たり前と言われてしまえばそれまでですが、素人の僕には驚きでした。印象としてはアーティスト+職人という感じですね。
ちょっとテーマから外れてしまいました。
ではまた遊びに来ます。
しず
2009/02/04 20:19
ルネッサンス期、ある著名な画家がいた。彼はアトリエでキャンバスに1本の線を引いていた。そこへ彼の友人の画家が訪ねてきた。留守だと気がつくと、彼に負けずに著名な画家だった彼は、その線の上に同じ1本の線を引いた。

数時間後、著名な画家が戻ってくると、キャンバスを見た。そこには1本の線があるだけである。急に彼は笑い出した。「そうか、あいつが来たのか」

線から思い出した1つのお話でした。
マミケン
2009/06/24 10:09

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